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医療のプロフェッショナルの観察力

象化されたものだけでなく、洞察力を駆使して、その内面にまで到達することは、やはりプロフェッショナルな看護職にしかできません。
さらに158年前のケア覚書には、観察は正確な観察習慣を身につけない限り、どんなに献身的であっても役に立たないと書かれています。
雑多な情報や珍しい事実を寄せ集めるためだけにするものではなく、生命を守り健康を推進させるためにこそする行為だとされています。
倫理観の上に成り立つ看護の視点は、決して人間以外のものはもっていないわけです。
この先、どんな時代が来ようとも、看護の対象は人間であり、その人間の文化は、価値観も理解せずして観察したシグナルを、サインとして受け取ることはできないということです。
観察を身につけるのには時間がかかりますが、失敗してもよく、人生のすべての経験を生かせるのが看護職という素晴らしい医療職です。
そして、その素晴らしさを自らが感じながら看護できるものこそ、医療のプロフェッショナル、本物のナースといえます。
この職業人生の岐路に立った時に、折に触れ、看護の原点に戻ることができる、そういう何かを自分なりに持ち続けていることこそが、看護では何かと追い続けることにつながります。
つまり、初心に戻れる機会を持っていることにもなり、そういった看護職であればホンモノといえます。

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